【建物表題登記】自分でやるメリットとリスク|費用節約の裏にある手間と難易度の現実
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2026.01.29目次
- 建物表題登記は自分でできる?メリットとリスク、費用節約の裏にある難易度を徹底解説
- 建物表題登記は自分でできる?メリットと無視できない「難易度の現実」
- 自分で登記を行うための準備|スムーズに進めるための段取りと心構え
- 自分で登記を行う際の最大の壁!「図面作成」は専用ソフトなしでできる?
- 【要注意】「登記の遅れ」が引き起こす致命的なリスク|融資実行と引き渡しの危機
- 8万円の「節約」か、手続きの「完全な連携」か。最終判断のポイント
- まとめ:建物表題登記は「節約額」と「遅延リスク」のバランスで判断を
建物表題登記は自分でできる?メリットとリスク、費用節約の裏にある難易度を徹底解説
新築を建てた際や増築時に必要となる「建物表題登記」。「費用を抑えるために自分で申請できないか?」と検討される方は少なくありません。
結論から言えば、ご自身で申請することは法的に可能ですが、そこには専門的な図面作成や平日の手続きといった高いハードルが存在します。

この記事では、自分で登記を行うことで得られる約10万円前後の節約メリットだけでなく、0.2mm単位の精度が求められる図面作成の難しさ、そして融資実行や引き渡しに遅れが生じる「致命的なリスク」について、現場の実情を交えて解説。
創業33年(1993年設立)を迎え、不動産売買から建築・リフォームまでワンストップで手掛ける「ハウスドゥ 出雲」が、プロの視点から判断のポイントを分かりやすくお伝えします。
「節約のためにチャレンジしたい」といまお考えの方も、リスクを知って後悔のない選択をするために、ぜひ最後までご覧ください。
建物表題登記は自分でできる?メリットと無視できない「難易度の現実」
新築を建てた際に必ず必要となる「建物表題登記」。また、「相続した実家を売却しようとしたら、増築部分が未登記だった」といったケースでも、この表題登記(または変更登記)が必要になります。
通常は土地家屋調査士という専門家に依頼するものですが、「費用を抑えるために自分で申請できないか?」と検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、建物表題登記を自分で行うこと(本人申請)は法的に認められており、実際にチャレンジされる施主様もいらっしゃいます。しかし、そこにはメリットだけでなく、専門知識や多くの時間を要するという高いハードルが存在するのも事実です。

ここでは、自分で登記を行うことで得られる具体的な金銭的メリットと、その裏にある「難易度の現実」について詳しく解説します。ご自身の状況と照らし合わせ、チャレンジすべきかプロに任せるべきかの判断材料にしてください。
【メリット】自分で行うことによる最大の効果は「費用の節約」
建物表題登記を自分で行うメリットを挙げるとすれば、やはり「費用の節約」です。
通常、この業務を土地家屋調査士に依頼した場合、一般的な住宅であれば8万円〜10万円程度の報酬を支払う必要があります。自分自身で法務局へ申請を行う「本人申請」を選択すれば、この委託費用が丸ごと浮くことになります。
実際に自分で申請を行う場合にかかる実費は、住民票などの取得費用や交通費、図面作成に必要な用紙代などで、数千円程度で済むケースがほとんどです。登録免許税もかからない登記であるため、手間と時間を惜しまなければ、10万円近い金額を家具や家電の購入費用など、新生活の充実に回すことも検討できます。
「平日に時間が取れる」「役所手続きや図面作成に抵抗がない」という方であれば、理論上は可能です。しかし、数千円で済むというコストメリット以上に「大切な資産の権利を、確実に守る」ことの重要性も加味しなければなりません。
【デメリット】すべての責任は自分に。「難易度の現実」と覚悟すべき手間
費用面のメリットがある一方で、自分で登記を行う難易度は決して低くありません。最も大きな壁となるのが、「正確な図面の作成」と「法務局とのやり取り」です。
建物表題登記では、「建物図面」や「各階平面図」を作成し提出する必要があります。これらは0.2mm以下の細線で描くなど厳格な記載ルールがあり、専用のソフトや定規を使って正確に仕上げなければなりません。
また、申請書類に不備があれば、法務局へ何度も足を運んで修正することになります。さらに、万が一登記内容に誤りがあり、将来的にトラブルが発生した場合、その責任はすべて申請者本人が負うことになります。
「平日の日中に何度も法務局へ行く時間がない」「図面作成は未経験で不安」という場合、節約できる金額以上の労力とストレスがかかる可能性があることを、あらかじめ覚悟しておく必要があります。

土地家屋調査士に依頼した場合の費用相場と業務範囲の違い
では、プロである土地家屋調査士に依頼した場合、費用と業務範囲はどうなるのでしょうか。
前述の通り、一般的な戸建て住宅の建物表題登記を依頼する場合の相場は8万円〜10万円前後です。この費用には、書類の作成や提出代行だけでなく、現地での正確な調査・測量、法務局との協議など、登記完了までのすべてのプロセスが含まれています。
土地家屋調査士に依頼する最大の価値は、「確実性」と「時間の創出」です。プロに任せることで、複雑な図面作成や役所手続きから解放され、引っ越し準備や仕事に専念できます。また、専門家としての責任において業務が行われるため、将来的な境界トラブルや登記ミスを防ぐ安心感も得られます。
「8万円〜10万円の節約」を取るか、「安心と時間」をお金で買うか。ご自身のスキルやスケジュールと相談しながら、慎重に検討することをおすすめします。
自分で登記を行うための準備|スムーズに進めるための段取りと心構え
「自分で登記をしよう」と決めたとしても、具体的に何から手をつければよいのか分からず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
建物表題登記は、法務局への申請書類を提出するだけでなく、事前の資料集めや図面作成、施工会社との連携など、やるべきことが多岐にわたります。スムーズに進めるためには、全体の流れを把握し、どのタイミングで何が必要かを整理しておくことが不可欠です。
ここでは、自分で申請を行う場合の具体的なスケジュール感と、絶対に漏らしてはいけない必要書類について、入手先ごとに分けて解説します。手続きの全体像をつかみ、余裕を持って準備を進めるためのガイドとしてお役立てください。

【全体フロー】資料収集から申請、登記完了証の受領までの5ステップ
建物表題登記を自分で行う場合、完了までには概ね2週間から1ヶ月程度の期間を見込んでおく必要があります。一般的な流れは以下の5つのステップで進みます。
<1. 資料収集と現地確認>
建築確認済証や図面などの資料を集め、建物の形状や敷地との位置関係を現地で確認します。
<2. 申請書類・図面の作成>
収集した資料をもとに、登記申請書、建物図面、各階平面図を作成します。この図面作成が最もハードルの高い作業となります。
<3. 法務局での事前相談(推奨)>
作成した書類や図面に不備がないか、管轄の法務局の登記官に事前にチェックしてもらうと安心です。修正指示があれば対応します。
<4. 本申請>
管轄の法務局へ書類一式を提出します。窓口への持参が一般的ですが、郵送での申請も可能です。
<5. 登記完了証の受領>
申請から1週間〜10日程度で審査が完了します。補正(修正)がなければ登記完了証を受け取り、無事に手続き終了です。
特にステップ2の図面作成とステップ3の事前相談には時間がかかることが多いため、建物の引き渡し予定日から逆算して、早めに動き出すことが成功の秘訣です。
役所で取得・手元で用意する書類リスト|住民票・建築確認済証など
申請に必要な書類は、「自分で用意するもの」と「施工会社からもらうもの」に大別されます。まずは、施主ご自身が手元で用意、または役所等で取得すべき主要な書類を確認しましょう。

<建築確認済証および検査済証(原本)>
建築確認申請の際に交付された書類一式です。通常は施主が保管しているか、設計担当者が持っています。建物の種類や構造、床面積の根拠となる最重要書類です。
<住民票>
新築建物の所有者となる方の住民票が必要です。市区町村役場で取得します。新居への住所変更(転居手続き)を済ませてから取得するケースが一般的ですが、現住所のままで登記する場合は別途「上申書」が必要になることもあります。
<案内図(住宅地図など)>
現地調査の際、登記官が場所を特定するために使用します。ネット上の地図を印刷したものでも対応可能な場合が多いです。
<本人確認書類・認印>
申請書への押印や、窓口での本人確認に使用します。
これらの書類は、図面作成の基礎データにもなるため、真っ先に揃えておくようにしましょう。
ハウスメーカー・工務店への依頼が必要な書類|引き渡し前の手配がカギ
必要書類の中には、ハウスメーカーや工務店(施工業者)に作成・用意してもらわなければならないものがあります。これらは通常、建物の「引き渡し」のタイミングで渡されることが多い書類ですが、自分で登記を行う場合は、引き渡し前に内容を確認したり、早めに受け取ったりする調整が必要になるケースがあります。
<工事完了引渡証明書>
「建物が完成し、施主に引き渡したこと」を証明する書類です。施工会社の実印が押印されている必要があります。
<施工会社の印鑑証明書・資格証明書(代表者事項証明書)>
上記の引渡証明書が真正なものであることを証明するためにセットで添付します。
法律上、表題登記の申請自体には有効期限はありませんが、その直後に行う「保存登記」や「住宅ローンの融資実行」においては「発行から3ヶ月以内」のものが必須となります。後々の手続きで「期限切れ」として再取得になるのを防ぐためにも、期限切れでないか(発行から3ヶ月以内)を必ず確認しましょう。
<建築確認申請書の副本(写し)>
設計図面などが綴じ込まれた書類です。図面作成の参考資料として不可欠です。
施工会社によっては、「登記は提携の土地家屋調査士に任せるのがルール」としている場合や、書類の発行に時間がかかる場合もあります。「自分で登記をしたい」という意向は、契約時や着工中の早い段階で営業担当者に伝え、書類の手配がスムーズに進むよう根回ししておくことが重要です。
自分で登記を行う際の最大の壁!「図面作成」は専用ソフトなしでできる?
建物表題登記を自分で行う(本人申請)施主にとって、最も高く立ちはだかるハードルが「図面作成」です。
申請には、「建物図面」と「各階平面図」という2種類の図面を添付する必要がありますが、これらは単なる間取り図や配置図とは異なり、不動産登記規則に基づいた厳格な様式で作成されなければなりません。
多くの方がここでつまずき、時間を浪費してしまうポイントでもあります。専用ソフト(CAD)を使わずに作成することは可能なのか、どのような厳しさがあるのか、ツールの選び方や失敗時のリスクまで、図面作成のリアルな実情を解説します。

0.2mmの細線まで規定!「建物図面」と「各階平面図」に求められる厳格なルール
まず理解しておくべきは、登記申請で求められる図面の「厳密さ」です。「建物図面」は敷地に対する建物の配置や形状を示すもので縮尺1/500、「各階平面図」は各階の形状と床面積の計算根拠(求積)を示すもので縮尺1/250で作成する必要があります。
これらは単に形が合っていればよいわけではなく、「線の太さは0.2mm以下の細線で描くこと」「用紙はB4サイズの丈夫な紙を使用すること」「求積表には正確な数値を記載すること」など、細かなルールが定められています。
特に床面積の計算は、建築確認申請の図面とは異なり、登記独自の「不動産登記法上の床面積」の考え方で算出する必要があります。1mm単位のズレや計算ミスも許されないため、定規一本で挑むには相当な集中力と、製図に関する基礎知識が求められる作業となります。
エクセル・フリーソフト・手書き、どれが正解?作成ツールのメリット・デメリット
プロである土地家屋調査士は業務用の高価なCADソフトを使用しますが、個人で申請する場合、主に「手書き」「エクセル(Excel)」「無料のCADソフト(Jw_cadなど)」の3つの選択肢があります。
<手書き>
最も初期費用がかからず、パソコン操作が苦手な方でも取り組める方法です。0.1mm〜0.2mmの製図用ペンと定規があれば作成可能です。しかし、書き損じたら一からやり直しになる点や、曲線の描画、正確な縮尺の再現に高度な技術を要するため、修正時の労力は最大です。
<エクセル(Excel)>
普段使い慣れているツールで作成できるため、多くの施主が採用する方法です。図形描画機能を使用しますが、縮尺を正確に合わせる設定が非常に難しく、印刷時にズレが生じやすいというデメリットがあります。
<無料CADソフト>
プロに近い精度で作成でき、修正も容易です。ただし、ソフトの操作方法を覚える学習コストが高く、図面作成以前にソフトの使いこなしで挫折するケースも少なくありません。
結論として、パソコンが得意なら学習コストを払ってでも「無料CAD」、修正の手間を覚悟できるなら「手書き」が現実的な選択肢と言えるでしょう。
図面に不備があると「補正」対象に!平日に法務局へ通うリスクと手間
苦労して図面を作成し申請書を提出しても、それで終わりではありません。提出後に登記官による審査が行われ、記載ミスや図面の不備が見つかると「補正(ほせい)」という修正指示が入ります。
この「補正」こそが、自分で登記を行う際に見落としがちな最大のリスクです。補正の連絡が入ると、原則として管轄の法務局へ出向き、指摘箇所をその場で訂正するか、書類を差し替える必要があります。法務局の窓口は平日の日中しか開いていないため、会社員の方であれば、補正のたびに仕事を休んで法務局へ足を運ばなければなりません。
一度で済めば良いですが、修正が不十分だと再補正となり、何度も往復することになります。この手間と時間を考慮すると、「最初からプロに頼んでおけばよかった」と後悔する施主様も少なくありません。図面作成に挑む際は、万が一の補正対応まで含めたスケジュール確保が必須です。

【要注意】「登記の遅れ」が引き起こす致命的なリスク|融資実行と引き渡しの危機
建物表題登記を自分で行う際、最も恐れなければならないのが「手続きの遅延」です。「多少遅れても、後で手続きすればいいのでは?」と軽く考えていると、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。
不動産取引において、登記のスケジュールは金銭の授受と密接に連動しています。特に住宅ローンを利用する場合、登記が完了していなければ、銀行からのお金が支払われません。つまり、施工会社への代金支払いが滞り、最悪の場合、契約違反となってしまうのです。
ここでは、不動産会社や銀行が口を酸っぱくして「プロへの依頼」を推奨する最大の理由である、登記遅延による致命的なリスクについて解説します。節約のための行動が、逆に巨額の損失を生まないよう、仕組みを正しく理解しておきましょう。

融資実行の絶対条件は「登記完了」!遅れると住宅ローンが下りない仕組み
住宅ローンを利用して家を建てる場合、金融機関が融資を実行(口座にお金を振り込む)するための条件として、「建物の登記が完了していること」がほぼ例外なく設定されています。
具体的には、まず建物の物理的状況を示す「表題登記」を行い、次に所有権を示す「保存登記」、そして金融機関が担保を設定する「抵当権設定登記」を行います。これらはドミノ倒しのように連動しており、最初の「表題登記」が完了しない限り、次のステップへ進めず、抵当権も設定できません。
銀行等の金融機関は、土地や建物に抵当権を設定することを担保に大金を貸し出します。したがって、あなたが法務局での手続きに手間取り、図面の不備で補正などのやり取りを繰り返して登記完了が遅れると、その分だけ融資実行日(=金消契約に基づく入金日)も後ろ倒しになってしまいます。
「自分の手続きが遅れているので、入金だけ先にしてください」という相談は、金融機関には通用しないという現実を強く認識しておく必要があります。
決済日(引き渡し日)に間に合わないとどうなる?遅延損害金や違約金のリスク
登記が遅れ、住宅ローンの実行が間に合わないということは、ハウスメーカーや工務店に対する「残代金の支払い(決済)」ができないことを意味します。
建築請負契約書には、建物の引き渡し日(=残金決済日)が明確に定められています。もし、施主側の理由(本人申請による手続きの遅れ)で期日までに支払いができなければ、それは契約不履行(債務不履行)とみなされます。
支払いが数日遅れるだけでも、契約に基づき「遅延損害金(年利14.6%程度など)」を請求される可能性があります。さらに、遅れが長引けば契約解除となり、物件価格の10〜20%に相当する「違約金」を請求される最悪のケースも考えられます。
数万円の登記費用を節約しようとした結果、数百万円単位の違約金を支払うことになっては本末転倒です。自分で行う場合は、万が一のトラブルや補正期間も含め、余裕を持ったスケジュールで動けるかどうかが絶対条件となります。

新生活のスタートが遅れる?引越しキャンセルや「二重家賃」の痛手
登記の遅れによる影響は、金融面だけでなく、新生活のスケジュールそのものを崩壊させるリスクもあります。通常、建物の引き渡しを受けて鍵をもらえるのは、残代金の支払いが完了した後です。
つまり、登記が遅れて融資が実行されず、支払いが済んでいない状態では、たとえ建物が完成していても引っ越しをすることはできません。
もし、引き渡し予定日に合わせて引っ越し業者を手配していたり、現在の住まいの退去予告を出していたりした場合、すべて変更する必要があります。引っ越しのキャンセル料が発生するだけでなく、入居できるまでの間、ホテル暮らしを余儀なくされたり、荷物の一時保管料がかかったりすることもあるでしょう。
賃貸住宅の場合、退去日を延長できなければ住む場所を失いますし、延長できたとしても新居のローン支払いと現在の家賃が重なる「二重家賃」の期間が長引くことになります。
こうした実生活へのドミノ倒し的な悪影響も、登記遅延のリスクとして考慮しておくべき重要なポイントです。
8万円の「節約」か、手続きの「完全な連携」か。最終判断のポイント
ここまで、建物表題登記を自分で行う(本人申請)ことの金銭的メリットと、それに伴う実務的な「手間・リスク」について解説してきました。「8万〜10万円浮くなら頑張りたい」という気持ちと、「もし失敗して融資や引き渡しが遅れたらどうしよう」という不安の間で、判断に迷われている方も多いのではないでしょうか。
最終的にどちらを選ぶべきか。判断の軸となるのは、実は「金額」だけではありません。登記手続きは単独で完結するものではなく、銀行や施工会社との連携が不可欠な「チームプレー」の一部だからです。ご自身の状況やスキル、そして「関係各所との調整役を担えるか」という視点で、慎重に選択を行ってください。

「自分で登記」に向いている人の条件|平日休みと管理能力は必須
以下の条件に多く当てはまる方は、本人申請にチャレンジしても成功する可能性が高いと言えます。ご自身がプロジェクトマネージャーとして動けるならば、費用対効果を享受できるでしょう。
<平日の日中に時間が取れる>
法務局での相談・申請・補正対応、役所での書類取得など、平日の9時〜17時の間に自由に動ける時間があることは絶対条件です。有給休暇を柔軟に取得できる、または平日休みの仕事をしている方が有利です。
<パソコン操作や図面作成に抵抗がない>
専用ソフトでなくても、PCを使って細かい作業をすることに慣れている必要があります。0.1mm単位の修正や、細かな規定の読み込みを苦痛に感じない几帳面さも求められます。
<施工会社との連携・調整を自分で主導できる>
引き渡し前に必要な書類の手配など、担当者と密に連絡を取る必要があります。通常はプロ同士が行う連携を、施主様ご自身が間に入ってコントロールするコミュニケーションコストがかかります。
<引き渡しまで1ヶ月以上の余裕がある>
初めての手続きには想定以上の時間がかかります。スケジュールに十分なバッファがある場合のみ、検討しましょう。
これらの条件が揃っており、「公的手続きの経験としてやってみたい」「関係者との調整も苦にならない」という意欲があるなら、約10万円の節約に繋がることでしょう。
無理は禁物!プロに「調整」ごと任せるべきケース(変形地・スケジュール・複雑な権利)
一方で、以下のようなケースに当てはまる場合は、無理をせず「プロ(土地家屋調査士)」に一任することを強くおすすめします。これは単なる代行料ではなく、トラブルを防ぐための「安心と連携」への投資と言えます。
<住宅ローンの融資実行日が迫っている>
引き渡し日(決済日)まで1ヶ月を切っている場合や、金融機関から「絶対に遅らせないでください」と念を押されている場合は、リスクが高すぎます。確実性を最優先しましょう。
<土地の形状が複雑、または隣地境界が不明確>
敷地が不整形であったり、境界標が見当たらない場合、図面作成の難易度が格段に上がります。正確な測量技術を持つプロに任せるのが無難です。
<相続や権利関係が絡む場合>
「親の名義の土地に建てる」「相続した実家の未登記部分を合わせて処理する」など、権利関係が複雑なケースは申請書類の難易度が高くなります。法的な判断ミスが許されないため、専門家の関与が必須です。
<ストレスを減らし、新生活の準備に専念したい>
仕事が忙しい中での慣れない作業や、関係各所への連絡調整は想像以上のストレスになります。「誰に頼めば最もスムーズか」を考え、窓口を一本化できる方法を選ぶのが賢明です。

まとめ:建物表題登記は「節約額」と「遅延リスク」のバランスで判断を
建物表題登記を自分で行うことは、家づくりにおける費用の節約という大きなメリットがあります。しかし記事で解説した通り、専用ソフト等を用いた図面作成の難易度は高く、万が一補正などで手続きが遅れれば、住宅ローンの融資実行や建物の引き渡しそのものがストップしてしまう危険性も含んでいます。
「平日に動ける時間があるか」「パソコン操作に自信があるか」、そして何より「スケジュールに余裕があるか」をご自身の状況と照らし合わせ、無理のない範囲で判断することが大切です。
私たち「ハウスドゥ 出雲」は、1993年の創業以来33年にわたり、出雲エリアの住まいづくりに携わってまいりました。不動産売買だけでなく、新築・リフォームまでワンストップで手掛けているため、登記の遅れが及ぼす実務的な影響やスケジュールの重要性を熟知しています。

土地家屋調査士とも密に連携し、お客様の状況に合わせたスムーズな手続きをサポートいたします。「自分でやるか迷っている」「リスクを避けて確実に進めたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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西日本ホーム株式会社 営業部長 兼 ハウスドゥ統括店長
德平 太一 宅地建物取引士、相続診断士、二級ファイナンシャル・プランニング技能士 西日本ホーム株式会社の店長として、地域の不動産取引を多数成功に導いてまいりました。お客様のライフプランに寄り添い、最適な提案をすることを使命としております。専門知識を活かし、読者の皆様に役立つ情報をお届けいたします。 |
